Matzにっき(2008-02-04) - ソフトウェア開発における初心者を読んで思った。
これはもちろんそうなのだけれど、
問題は以下2点を一体誰がどうやって決めるのかという事。

1.何をもってして、初心者でなく熟練者なのか?
2.それが熟練者である事を我々はどうやって知るのか?


前者は最初は誰でも初心者であるという事は否定できない。
神の手を言われる名医ですら初めての手術はあった訳だし。

後者について引用元と同じく家を建てるとして、我々は普通その職人の経歴書なんて見ないし、求めて見せて貰ったとしても、その経歴がどういう意味をもつのかは分からない。せいぜい気休めにしかならない。

じゃあどうすれば良いのか?

この会社が作ったシステムは5年後にはこんな結末になりましたとか。
10年たっても損益分岐に到達しませんとか
費用が倍増してしまっているとか
そんな事後検証をして、世の中に評価を委ねるのが良いだろうか。

でもここでも問題があって、
その結果が本当に導入したシステムによるものと言い切れるだろうか。

結局やすく早くという流れに逆らえず、単価のやすい技術者を集め、なんとか乗り切るという、そういうルーチンを脱しなきゃダメだ。
ダメだと言ったからといって、当事者の自分たちはその罪から逃れた事にならなくて、本当に今何をすべきなんだろう。。。

人材を育てて、効率を高めてより良いシステムを
安く提供するには。それを一つの目標とすれば、
そして、それを言語という切り口で語るとすれば、
やっぱり私はPHPを初心者に勧める気にになれない。